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リフォームQ&A
シックハウス症候群とは

新築や改築した居住者に目、鼻、のどが痛くなったり、頭痛がしたりと様々な体調不良が生じていることが数多く報告されています。

 厚生労働省は、「住宅の高気密化や化学物質を放散する建材・内装材の使用等により、新築/改築後の住宅やビルにおいて、化学物質による室内空気汚染等により、居住者の様々な体調不良が生じてくる状態が、数多く報告されている。症状が多様で、症状発生の仕組みをはじめ、未解明な部分が多く、また様々な複合要因が考えられることから、シックハウス症候群と呼ばれる」と説明しています。

 症状緩和のためには、専門医の治療を受けながら原因を特定し、これを除去していくことが必要となってきます。相談内容から考えると、新築した住居への入居が原因かとも思われますが、この点も含め専門医の診察を受けることが肝要です。

 症状の緩和を行っても、原因を低減・除去しなければ再発することになりますので、自然換気や機械を利用する機械換気によって、室内の汚染物質を低減させましょう。また、住宅の他にも室内を汚染している原因物質がある場合もあります。新たな家具の購入、防虫処理など、体調不良を感じるようになったきっかけを探してみましょう。

 シックハウス症候群については、合板、パーティクルボード、壁紙、接着剤等の建材から発生するホルムアルデビドが原因の一つとして挙げられています。

 ホルムアルデビドなど14種類の揮発性有機化合物については、後述※するとおり厚生労働省から室内濃度についてガイドラインが示されています。例えば「ホルムアルデヒドについては30分平均で1m3あたり100μg(0.08ppm)以下」となっています。

 濃度の測定依頼を受け付けている保健所もありますので、状況を把握するために依頼してみるとよいでしょう。

 ただし、どのような物質の影響を受けるか(頭痛や鼻水の原因となる物質)については、各個人によって異なりますので、やはり専門医の診察を受けることが重要です。

 症状の原因が建材にあることが明らかになった場合には、建築業者と相談の上、費用の負担を含め解決策を協議していくことになります。

   
外壁をサイディングに変えたら、シックハウスが緩和された?
断熱方法が変わったために、起こった事例です。
日本では、外壁と内壁の間に断熱材を入れて、断熱効果を得る「内断熱工法」が行われています。
家屋内の湿気は内壁を通して壁内部に入り込みます。「内断熱工法」の場合、外壁に阻まれて、湿気が逃げることができません。その結果、断熱材表面にたまり、気温の変化によって結露と蒸発を繰り返します。
それは、夏の冷房使用時でも、冬の暖房使用時でも起こります。
この湿気がカビを繁殖させ、内外壁を変形させ、雨漏りを引き起こし、さらにカビを増殖させ・・・と悪循環を引き起こします。
そのカビによって、アレルギー反応をおこした居住者がシックハウスの症状を訴える。こういう状況におかれていたと想像できます。

外壁をサイディングにして、壁内の通気性を確保した「外断熱工法」を取り入れた。そのことで、壁内結露が解消され、カビの繁殖が抑えられたため、症状も緩和された。

という、事例も報告されています。
   
木材の性質とは
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