斜線制限は、ある地点から上に向かって、ある角度で斜めに直線を引いて、その直線よりも高い建物を建ててはいけないという規制です。 代表的なものに道路斜線と北側斜線があります。
道路を歩いていて注意して見てみると、アパートやマンション等の高い建物の中に、ある一定の階から斜めに削られたようになっている建物があるのに気付くでしょう。
これはデザインではなく、斜線制限に引っ掛かっているので仕方なく斜めに削っているのです。
斜線制限は用途地域によって、ある程度決まっていて、住居地域ほど厳しく、商業地域ほど優しくなっています。
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北側斜線制限 |
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道路斜線制限 |
北側斜線制限とは
敷地の北側隣地に対する日影被害を少なくする規定。建物から北側隣地境界線までの真北方向への水平距離に対して、一定の高さ制限が設けられます。右図は低層住居専用地域と東京都第一種類高度地域の場合
道路斜線制限とは
敷地の前面道路の幅員によっても建物の高さが規制されます。道路の幅員に1.25か1.5をかけた数字で得られる斜線の範囲に建物が納まらなければならないので増築の際には注意が必要。右図は住居系用途地域の場合