昨今話題をさらった、「構造計算偽装問題」を見るまでも無く、住宅建築。リフォームに関する悪徳・悪質な業者がまかり通っています。その被害はますます増大し、住宅建設に関わる者全てが悪者扱いされかねない状況であると言っても過言ではないほどです。
しかしながら、悪貨が良貨を駆逐するように、本当に良心的な建築のプロフェッショナル達が、この日本から居なくなってしまったら、一体どうなるのでしょう。戦後の日本の復興を担ってきたのはゼネコンだけではありません。昔堅気の一本気なプロ達のひたむきな情熱と技──それは遥か大昔から連綿と引き継いできた日本の職人達の技でもあります──それらが、この国独自の、この国の風土に合った建築を作り出し、戦後60年の発展を支えてきたのです。
これらの技が、今、拝金主義の前に消える危機にあります。

自らのために、構造計算を偽造し、自らのために、ダンピングし手抜き工事を誘発させ、欠陥住宅を売りつける・・・
ユーザーのこと、お客様のことは関係ない。

こんなことを、いつまでもまかり通しておくわけにはいかない。
私達も人間です。カスミを食べて生きているわけではありません。もちろん、お金のために働いているわけで、きれいごとを並べるつもりもありません。まっとうな商売をまっとうにする。そのことがユーザーのためであり、自分達自身のためだからです。
したがって、今、消え去るわけにはいかないし、消えさせるわけにもいかないのです。

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